〔災害ボランティア体験記⑥~女川町、石巻市南浜町~〕

台風の接近で2日目・3日目の活動はできなかった(これは地元社会福祉協議会の決定。ボランティア活動は社会福祉協議会からの依頼で行っている)。そこでP.Bはバスと運転手さんを手配してくれて、津波で壊滅状態の女川町(おながわちょう)へ連れて行ってくれた。

運転手さんは女川町の方で、運転しながらここはこうだったと説明してくれた。もうすぐ女川町の海岸だという地点でバスを停め、「ここ。ここが俺の家だったんだ」と。
「今まで何回も津波警報があったが、その度に50センチ、大きくて1メートルだった。自分のじいさんも、ここまでは津波は来ないと言ってたんだよなぁ。狼少年の話じゃないけどさ。うちの家族は幸いにも全員助かったけど、近所のじいさんやばあさんは、死んじゃったもんな」。

そこから坂道を下り、女川町の壊滅的被害が現れてきた。坂を降りきらず途中をまがり、大きな建物の駐車場に入りバスは停まった。そこは総合病院で、駐車場は高台のようになっていた。駐車場から女川の漁港や海岸線が一望できた。頑丈なコンクリートの建物だけが残り、あとは瓦礫だけ。
女川町1
運転手さんも降りて話をしてくれた。「この病院にうちの女房が勤めてたんだけど、ここの1階も浸水したんだって。女房、泳いで患者さんを助けたんだ。」

しばらく話を聞いて、今度は駅のある方へ移動した。「こっちはねえ、住宅が沢山会ったんだけど、ほら、道がカーブしてて海岸が見えないでしょう。それで逃げ遅れた人が多かったんだよね」。
石巻市7

住宅街といわれてもピンと来ない。なにもない。駅だといわれればそうかなと思えるくらいにしか分からない。電車が奥の小高い墓地にまで流されたということも放映されたらしい。もうその電車はなかったが、もう1両がまだ横転したままだった。

仮設住宅を建てる場所がないそうだ。数十軒はもう建っているそうだが、数十軒では話にならない。結局石巻市に土地を借りて作るそうだ。

***

帰りには石巻市でも特に被害の大きかった南浜町を通ってもらった。あの、9日ぶりにおばあちゃんとお孫さんが救出された地区だ。
南浜町
この風景が延々と続いていた。道は見事に整備されていた。だが、私達が活動した商店街とは明らかに様子が違っていた。商店街は歩き出したが、ここは時間が止まったままだった。

ここを再生させようと腰を上げるのには、計り知れないほどの勇気が必要だと感じた。どこから、何から手をつけたらいいのか、私にはわからなかった。



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[ 2011/06/19 22:23 ] 災害ボランティア | TB(0) | CM(0)
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マッキー55

Author:マッキー55
山陰(鳥取・島根)をうろちょろする山陰女です!
ちょっとずつ山陰を紹介できたらなーと思います♪
それとネコを飼い始めたのでネコネタが多くなってます。

このブサイクなくまのぬいぐるみは私の手作りなんざんす。
今ではネコの獲物と化し、首元を中心に全身ずたずたです・・・。

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